第2回 米倉斉加年の仕事 最後の創作ノート JIJI&BABA 

第2回 米倉斉加年の仕事 最後の創作ノート JIJI&BABA 

販売価格: 463円(税別)

(税込価格: 500円)

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第2回は、前半に亡くなった2014年に書かれたノートを掲載致します。

中程の文章は、1999年に書かれた原稿です。民藝の新聞にでも掲載された文章かも知れませんが、不明です。
また未完ではありますが後半には、2006年に書かれた童話を掲載致しました。

最後の創作ノートにある直筆


米倉斉加年の直筆メモ



米倉斉加年の直筆メモ



米倉斉加年の直筆メモ




役に立たないものを見つめよう


20世紀の科学の躍進は戦争の副産物であった。この100年の科学の発展による世界の繁栄は、言いかえれば自然汚染と破戒の歴史でもある。

戦争中は平和は勿論不必要であるから、そんな考えをする人間は非国民として切り捨てられた。役立たずの人間なのである。

いま、役立たずの人間は―切り捨てられていく人間の中にこそ現代がある。落ちこぼれとして切り捨てられていく子供たち、イジメル者、イジメラレル者の中に― そして、見捨てられた神戸の震災の被災者の中に ―経済発展、利益の前に切り捨てられていく失業者たち。汚染され破戒される自然―。

演劇は、そんな役に立たないもの、切り捨てられたものに光をあて、そして見つめなければならない。一番後ろにいる人の声を聞き届けること― そんな芝居をしようと思う。

芸術は社会の谷間に咲いた花。差別され、捨てられたものの中から生まれてきたのだ。その本来の姿に還らなければ―



中程の文章の冒頭部分抜粋


全20ページ
2015年10月31日発刊

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